昔ながらの手焙煎パンでコーヒー豆を焼く様子と生豆を並べた、自家焙煎コーヒーの歴史を感じるイメージ

昔の人はどう焼いていた?|コーヒー焙煎のはじまりをやさしく知る話

よぉ〜っ!!今回のブログ内容は〜

「昔の人はどう焼いていた?」

です。

前回は、「浅煎り・中煎り・深煎りの違い」について書きました。

今回は、そのだいぶ前のお話として、

「そもそも昔の人は、どうやってコーヒー豆を焼いていたの?」

「今みたいな焙煎機がない時代って、どんな感じだったの?」

というところを掘っていきます!

焙煎というと、今は大きな焙煎機や温度計、時間、火力などを細かく見ながら焼くイメージがありますよね?

でも、コーヒー焙煎の歴史をたどっていくと、もっと素朴なところから始まっています。

火を使う。

豆を入れる道具を使う。

焦げないように動かす。

色や香りの変化を見る。

そんな、人の感覚にかなり近い焙煎です。

今の焙煎機とはまったく違って見えますが、実は、

「豆に熱を入れて、動かしながら焼く」

という基本は、今にもつながっていきます。


結論

昔のコーヒー焙煎は、今のような大きな機械ではなく、

「火とシンプルな道具を使って、豆を動かしながら焼く」

ところから始まりました。

初期には、浅い金属製のパンや皿のような道具を火にかざし、豆をかき混ぜながら焼く方法が使われていたとされています。

その後、豆を中に入れて回転させながら焼く円筒型の焙煎器が登場し、少しずつ今の焙煎機につながる形へ進化していきました。

ざっくり見ると、

時代・段階 焙煎のイメージ
初期 浅いパンや皿のような道具で焼く
17世紀ごろ 円筒型の焙煎器を回しながら焼く
その後 より多く、均一に焼ける焙煎機へ発展
現代 温度・時間・火力なども見ながら味を作る

道具は大きく変わりました。

でも、

豆を見ながら、どこまで焼くのかを決める。

この感覚は、今の焙煎にも残っています。


最初は、パンのような道具で焼いていた

昔の焙煎では、今のような大型の焙煎機はありません。

浅い金属製のパンや皿のような道具に豆を入れて、火や炭の上で焼いていたとされています。

豆を入れる。

かき混ぜる。

焼き色を見る。

焦げないようにまた動かす。

そんな焙煎です。

イメージとしては、今でいうフライパン焙煎に少し近いかもしれません。

当然、

「豆温○℃」

「火力○%」

「何分何秒で止める」

なんて数字を見ることはできません。

だからこそ、

豆の色。

香り。

煙。

焼いている時の変化。

そういったものを見ながら進める必要がありました。

かなり手作業だったんですね!


そこから「回しながら焼く」道具へ

その後、豆を中に入れて回転させながら焼く、円筒型の焙煎器が使われるようになっていきます。

これ、現在の焙煎機を知っていると、

「おっ!」

となるところです。

豆をひとつの場所に置いたまま焼くのではなく、

回しながら豆を動かして、できるだけ均一に熱を入れる。

焙煎道具 豆の動かし方
浅いパン 人がスプーンなどで動かす
円筒型焙煎器 筒そのものを回して豆を動かす
現代のドラム式 ドラムを回転させ続けて豆を動かす

手でかき混ぜていたものが、回転する仕組みに変わる。

ここから少しずつ、焙煎は**「人の手だけで均一にする」から「仕組みで安定させる」方向**へ進んでいきます。


昔は何を見ながら焼いていた?

現代の焙煎では、

  • 温度
  • 時間
  • 火力
  • 排気
  • 豆の色
  • 香り
  • 1ハゼなどの音

いろいろな情報を見ながら焙煎できます。

昔は、その中でも特に、

目で見える変化。
鼻で感じる香り。
耳で聞こえる音。

が大事だったと考えられます。

コーヒー豆は焙煎中、

緑っぽい色から、

黄色っぽくなり、

茶色くなり、

さらに深く焼けば濃い茶色へ変わっていきます。

香りも、

青っぽい香りから、

少し甘い香り、

香ばしいコーヒーらしい香りへ変わっていきます。

そして途中には、

「パチッ、パチッ」

という1ハゼもあります。

つまり昔の焙煎は、数字というより、

「今、豆がどうなっているのか?」

を見ながら進める割合が、今よりずっと大きかったのでしょう。

これ、実は現代の焙煎でも大切です。

私も焙煎する時は、温度や時間を見ています。

でも、それだけではなく、

豆の色を見る。

香りを嗅ぐ。

1ハゼの音を聞く。

そんなこともしています。

焙煎って、意外と五感を使う仕事なんですよね!


焙煎機は「おいしくする魔法の箱」ではない

今の焙煎機は、昔と比べるとものすごく便利です。

昔 現代
火加減を感覚で調整 火力を細かく調整できる
豆を手で動かす ドラムなどが一定に動かす
色や香りが中心 温度や時間も確認できる
記録が難しい 焙煎記録を残せる
毎回の再現が難しい 同じ焙煎を再現しやすい

でも、

焙煎機が勝手においしいコーヒーを作ってくれる

わけではありません。

昔から行われてきた、

豆に熱を入れ、動かしながら焼く

という作業を、より安定してコントロールしやすくした道具でもあります。

便利になったのは間違いありません。

でも、機械はあくまでも道具。

どう焼くかを決めるのは、やっぱり人なんです。


コーヒーが広がると、焙煎も変わっていった

コーヒーが世界中へ広がっていくと、必要な量も増えていきます。

家庭や小さなお店で少量ずつ焼くところから、

もっとたくさん、できるだけ安定して焼く

必要が出てきます。

そのため、焙煎機も少しずつ大型化・機械化していきました。

そして大量にコーヒーが流通する時代になると、すべての豆が今のスペシャルティコーヒーのように、品質や個性を細かく評価されていたわけではありません。

つまり、コーヒーが「家庭で楽しむもの」から「大量に流通する商品」へ変わるにつれて、焙煎にも別の役割が求められるようになります。

ここで、以前の記事でも少し触れた、

「昔は品質がよくない豆を深く焼いていたこともある」

という話にもつながってきます。


「品質がよくない豆だから深煎り」は、それだけではありません

ここは少し補足しておきます!

品質にばらつきがある豆や、好ましくない風味がある豆の場合、

焙煎を深くすることで、豆そのものの個性よりも、

苦味。

香ばしさ。

ロースト感。

などが前に出やすくなります。

そのため、

豆の欠点を目立ちにくくするために、深めの焙煎が使われることもありました。

ただし!

「昔の深煎り=全部、品質のよくない豆をごまかしていた」

ではありません。

深煎りが好まれてきた背景には、

  • その地域で好まれてきた味
  • 抽出方法
  • ミルクや砂糖との組み合わせ
  • ブレンド文化
  • 流通していた豆の種類
  • 消費者の好み

など、いろいろな理由があります。

そして、深煎りそのものが「品質が悪い」という話でもありません。

今でも、質の良い生豆をあえて深く焼いて、

甘さ。

香ばしさ。

チョコレートのような余韻。

を楽しむコーヒーはたくさんあります。

品質にばらつきがある豆の欠点を目立ちにくくするために深煎りが使われることもあった。
でも、それが深煎り文化のすべてではない。


昔と今で変わったのは「選択肢」なのかもしれない

昔と比べると、今は、

産地。

品種。

精製方法。

生豆の品質。

焙煎度。

抽出方法。

いろいろな情報を知ったうえで、コーヒーを選びやすくなりました。

品質の良い生豆だからこそ、

「この果実感を残したいから浅めに焼こう」

という選択もできます。

反対に、

「この豆の甘さを深煎りで引き出したい」

という選択もできます。

つまり今は、

深煎りしかできない。
浅煎りしかできない。

ではなく、

「この豆をどうおいしくしたい?」

を考えられる。

昔より、「どう焼くか」を選べる幅が増えた。

私は、ここが現代の焙煎の面白いところだと思っています!


自分でも焼いてみたいと思った方へ

この記事を読んで、

「昔みたいに自分で焼いてみたい!」

「生豆から本当にコーヒーになるところを見てみたい!」

と思う方もいるかもしれません。

家でも、手網やフライパンなどを使って焙煎することはできます。

ただし、焙煎中は煙や「チャフ」と呼ばれる薄皮が出たり、火を使ったりします。

家で挑戦する場合は、換気や火の扱いには十分気をつけてください!

そして、

「やってみたいけど、いきなり家で焼くのはちょっと……」

という方へ。

実は、

るま珈琲では焙煎体験も実施しています!

実際に生豆を見て、

香りの変化を感じて、

豆の色を見て、

1ハゼの「パチッ、パチッ」という音を聞きながら、

自分でコーヒー豆を焙煎していきます。

まさにこの記事でお話しした、

「豆を見て、香りを感じて、音を聞きながら焼く」

を実際に体験してもらえる内容です!

最大2名様までなので、

ひとりでじっくりやってみたい方も。

お友達やご家族と一緒に、

「こっちの方が色濃くない?」

なんて話しながら楽しみたい方も大丈夫です♪

コースもいくつかご用意していて、お得に楽しめる内容もあります!

「焙煎って実際どんな感じなんだろう?」

「自分で焼いたコーヒーを飲んでみたい!」

「この記事を読んだら、ちょっとやってみたくなった!」

そんな方は、ぜひお気軽にDMいただけたら嬉しいです♪

もちろん、いきなり焙煎までしなくても大丈夫です。

浅煎りと深煎りを並べて色を見る。

香りを比べる。

飲み比べる。

それだけでも十分面白いです!

「同じコーヒー豆なのに、焼くだけでこんなに変わるんだ!」

というところから楽しんでもらえたらいいなと思っています。


るま珈琲としてのおすすめ

るま珈琲としては、焙煎の歴史を年号まで全部覚える必要はないと思っています!

でも、

「昔は火の上で豆を動かしながら焼いていた」

「そこから回転する焙煎器が生まれた」

「今は温度や時間まで見ながら焼ける」

そんな流れを知るだけでも、いつもの一杯が少し違って見えるかもしれません。

そして、昔より道具が進化した今でも、

豆を見る。

香りを嗅ぐ。

音を聞く。

味を確認する。

そういう部分は残っています。

コーヒーって、

豆だけではなく、

人が焼いて、淹れて、飲んできた時間

も一緒にあるんですよね。

そう考えると、また少し面白くなってきませんか?


るま珈琲とは

るま珈琲は、「コーヒーって面白い」を届ける、小さな自家焙煎コーヒー屋です。

浅煎りから深煎りまで、“難しそう”ではなく、“自分の好き”を見つけられる場所を目指しています。

店内では、自家焙煎コーヒーのほか、タコスやデザート、焙煎体験なども楽しめます。

「コーヒーは詳しくないけど気になる」

そんな方でも気軽に楽しめるよう、わかりやすさと体験を大切にしています。

営業日や限定メニューはInstagramで更新しています。

https://www.instagram.com/le_mat_coffee/

DMやコメントも気軽にお待ちしています。


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次回予告

  • コーヒー豆の産地で味は変わる?|産地による味の違いをやさしく知る話

まとめ

昔の人のコーヒー焙煎は、今のような機械ではなく、火と道具を使って豆を焼くところから始まりました。

豆の色を見る。

香りを感じる。

音を聞く。

焦げすぎないように動かす。

そうやって少しずつ、コーヒーは香りの飲み物になっていきました。

今は焙煎機があり、温度や時間も見られます。

でも、豆の様子を見ながら焼くという大切な部分は、今も変わりません。

焙煎の歴史を少し知ると、いつもの一杯も少し面白くなります。

昔の人が火のそばで豆を焼いていた時間と、今の一杯がつながっている。

そう思うと、コーヒーってやっぱり面白いなと思います。

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